フリーライターとして1年目を終えたので、その歩みをまとめてみました

2016年1月に正式にフリーライターとして一歩を踏み出してから、丸1年が経過しました
特にこれといったアテもなく勢いで前職を辞めたものですから、フリーランス1年目は相当厳しいものになることは覚悟していたんですが、「なんとか耐え抜いた」といったところでしょうか。

収入は、サラリーマン編集者時代よりも減りました。
でも、一生に一度くらいはやってみたいと思っていた「専業ライター」として、朝ドラ女優さんや俳優さん、トップアイドルさんなどにインタビューする機会もいただいて、良い経験のできた1年目になったと思っています。

芸能系ライターの先輩からは「この世界でやっていこうと思うなら、まず3年は耐えろ」と言われました。
1年目は耐え抜きましたが、これからも「いただいた仕事を確実にこなすこと」、そして「新しい仕事につながるように動くこと」を心掛けて、あと2年頑張ってみようと思います(あと2年、持つかな…?)。

さて今回のエントリーでは、僕がフリーライターになる直前に行った準備や、1年の間で行ったことをざっとまとめました。
フリーライターを目指している方や、フリーライターという職業に興味がある方の参考になればと思います。

前職退職後~フリーライターになる直前

会社を退職して、すぐに行ったことはこちらです。

国民健康保険への切り替え

退職して10日ほどすると、前の職場から「離職票」などの書類一式が届いたので、それを持って区役所へ行き、国民健康保険への切り替え手続きを行いました。
手続き、と言っても難しいものではありません。
担当の窓口に行って切り替えの旨を告げて書類を見せれば、「ハイハイ~」と処理してもらえました。

国民年金への切り替えと免除申請

保険の切り替えと同時に、区役所の年金窓口で厚生年金から国民年金への切り替えも行います。

僕はこの時まで知らなかったのですが、「退職(失業)特例免除」という制度があって、退職して無職になった人は国民年金を減免してもらえるそうなのです。
とりあえず当面は収入の目処も立っていないし、減免制度を用いても追納は可能なので、窓口で免除希望の旨を伝えて手続きをしました(1か月後くらいにハガキで「全額免除」の通知が届きました)。

ハローワークで失業の報告

離職票などの書類を持って、管轄のハローワークへ行きます。
「フリーランスになるのなら、ハローワークへ行く必要はないのでは?」と思われるかも知れませんが、僕は退職をした時点で、まだ専業フリーになるのかどこかの会社に勤めるのか迷っていました(実際に「うちで働かないか」というお誘いもありました)。
就職活動をするならハローワークへの登録は必要ですし、失業給付を受けるためにも手続きしなければなりません。

提示されるスケジュールに沿って「職業講習会」や「雇用保険説明会」などを受け、失業認定を受けます。

ちなみに、失業期間(失業給付を受けている期間)にアルバイトなど就労をすることは可能です。
その旨を正しくハローワークに伝えれば問題ありません(制限などがあるので、詳しくはハローワークの担当者にご確認ください)。
僕も(失業給付は受けていませんでしたが)、ありがたいことにフリーとして原稿執筆や編集の依頼がいくつかあったので、行っていました。

フリーライターになります!

退職の時点ではまだ「フリー」と「就職」で迷いがありましたが、その後知人の編集者さんからお仕事をもらえたり、ライターを探している編集者さんを紹介していただく機会にも恵まれて、「これはもしかして、フリーでもやっていけるかも…?」という兆しが見えました。
そこで、一念発起して「フリーライターとしてやっていこう!」と決心。
個人事業主として開業する手続きなどを行いました。

再就職手当の申請

企業などに就職せず個人事業主として開業した場合も「再就職手当」が受けられることを知り、ハローワークに行って手続きの仕方を聞きました。
後日、改めて以下の書類をハローワークに郵送。

  • 再就職手当支給申請書(自営等開始用)
  • 開業届の写し
  • 事業開始に係る事業実態調査書
  • 事業を実際に行っていることを確認できる資料

郵送から1週間程度で再就職手当支給の審査を通過し、さらに約1週間後に入金されました。
「事業を実際に行っていることを確認できる資料」としては、開業するに当たって導入した固定電話の領収書、フリーライターとしての名刺の納品書、仕事の受注メール(ライター業は発注書や見積書などの書類やりとりがない文化なので、メールをプリントアウト)などを添付しました。

「開業届」と「青色申告申請書」の提出

管轄の税務署に行き、「個人事業の開業届出書(開業届)」「所得税の青色申告承認申請書」を提出してきました。

書き方はよく分からなかったのですが、ネットで調べて、それに沿って記入。
税務署の窓口に提出したら、「はいはい~」と収受のハンコを押してくれました。
手続きの時間、1分未満。
「ちゃんと見てるのかな…?」と不安になりながら、僕は晴れてフリーライターとなったのです。

フリーライターになった直後

名刺の作成

駆け出しですから、「まずは名前を覚えていただかないと!」と思って、とにかく名前が大きくてインパクトのある名刺を作りました。ちなみに僕は「デザイン百貨店」というところで作っています。

ウェブサイトの作成

営業ツールの一つとして、業務実績を掲載しポートフォリオ代わりになるサイトを立ち上げました。このサイトのことです。
独自ドメインを取得しレンタルサーバーを借りて、ワードプレスを使って作っています。

サイトの作り方についてはこちらのエントリーで詳しくまとめています。

フリーライターのウェブサイト(ホームページ/ブログ)はこう作った!

2017.01.17

また、サイトの運営費(サーバー代やドメイン代)をまかなえたらいいなという希望も込めて、Google Adsenseにも登録し、バナー広告を掲載しています。今のところ、まだ全然まかなえてませんが…。

固定電話の導入

買った電話機も超シンプル

フリーになるに当たってネット上をいろいろ見ていると、「固定電話がないと、信頼してもらえない」という言葉をよく見掛けました。
真偽はどうかよく分かりませんが、「ひかり電話」だと「03-」で始まる番号が月額500円だし、あるに越したことはないかなと思って固定電話を導入しました。

でも、めったに使わないし、めったに鳴らない。iPhoneで事足りてます。
「固定電話がないと信頼してもらえない」ような場面にも、一度も遭遇していません。
なくても良かったかな?

青色申告に向けて会計ソフトの導入

フリーランスの先輩方はみんな口を揃えて「確定申告がしんどい」と言います。
そうなのか…。僕はまだ確定申告をしたことがないのですが、「青色申告」をすれば65万円の所得控除が受けられるらしいし、そもそも既に開業届と同時に「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出してしまっているので、絶対に青色申告をしなければなりません。

そこで、クラウド上で動作する会計ソフトを導入しました。

個人事業主向けの会計ソフトはどうやら「MFクラウド」「freee」が2強らしいですね。
とりあえずどちらもまずは無料で使えるので、両方試してみて、使いやすいほうを選べばいいかと思います。

僕は両方使ってみて、「MFクラウド確定申告」を使うことにしました。
みんなしんどいって言うけど、毎日コツコツと仕訳(領収証の整理とか)をしてれば大丈夫なんじゃない?と思い、毎日寝る前の5~10分くらいを使って仕訳をする癖を付けました。

仕事を取るために…

前職を辞めてから、ありがたいことにいろんな方を紹介していただく機会に恵まれて、まずはある程度の見込みは立ちました。
しかし、それだけで暮らしていくには心許ないので、自ら動いて営業をすることにしました。

ライターを募集しているメディアに応募した

まず、ライターの募集をしているエンターテインメント系のメディアにいくつか応募しました。
しかし、これが見事に玉砕!
1社だけはお仕事をいただけることになったのですが、その他は返事さえもらえませんでした…。
フリーランスになって、まず最初にブチ当たった壁です。フリーとは、かくも厳しい世界なのかと…!

ライターの交流会に参加した

フリーライターになると、編集者さんやフォトグラファーさんとやりとりをすることは多いのですが、同業のライターさんと知り合うことがなかなかありません。
そんな中、たまたまTwitterで「ライター交流会」というものを見付けて、(人見知りなのですが頑張って)足を運んでみました。

僕が参加したのは、コワーキングスペース「CONTENTZ」さんが定期的に開催している「ライター交流会」。
最初は「ライター同士の横のつながりができたらいいな~」くらいの気持ちだったのですが、ライターさんだけでなく編集者さんも参加していて、仲良くなってそこから定期的なお仕事をいただけることに!
また、キャリアの長いライターさんからアドバイスもいただいたりして、とても有意義なものになりました。

2016年は3回参加して、今年もまた参加したいと思っています。

年が明けて…

これから確定申告(青色申告)をする

フリーライター1年目を締めくくる大イベント、確定申告
本稿作成時点ではまだ行っていませんが、申告終了次第またブログに書いてみたいと思っています。
人生初の確定申告、果たしてどうなることやら…?

フリーライター1年目の総括

小さな頃から憧れていた「専業ライター」に、ついになってしまいました。

大好きなタレントさんに取材をするのは、(プレッシャーもありますが)とても面白いものです。
それに、執筆記事に自分の名前がクレジットされているのを見ると、自分のことながら「すげぇな…」と思ってしまいます(会社員時代は、書いても自分の名前がクレジットされることはなかったので)。

また、エンタメ系だけでなくビジネス系やグルメ系、美容系などさまざまな分野にも携わることができて、(手探りではありますが)たくさんの刺激を受けました。まだまだ勉強しないといけないな、と…!

※この1年で携わったお仕事の一覧はコチラ。

2016~20年のお仕事実績一覧(6/30更新)

2016.03.03

ただ、冒頭でも書きましたが、収支の面から見るとこのまま安穏としても居られません。
フリーの怖さは、いつ仕事がゼロになるか分からないということ。1週間くらい仕事がまったくなく、不安で不安で仕方ない時もよくあります。
これまで僕を指名してお仕事を依頼してくださった方には今後も信頼を裏切らぬよう、また、実績を積むことで新たに「左藤豊に書いてもらいたい」と思ってくれる人が増えるよう、真摯に業務に取り組んでいきたいと思います。

たくさんの方々の支えがあって、なんとかフリーライター1年目を乗り切ることができました。
この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

そして、2年目となる2017年度も精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします!